【100万円のゆくえ②】循環の始まりは、昭和西川の「ムアツ」から。

(前回の記事のつづきです。)
母とアウトレットへ。目的は特になし。いいのがあれば買う、帰りにコストコでクロワッサンを買う。そんなゆるい買い物。

でも、わたしの腰は限界でした。朝、目が覚めた瞬間に「あ、これ以上動いたらぎっくり腰になる」という手前の、あの重い痛み。

「ちゃんとした寝具、整えないとね」

会話の流れで、昭和西川の看板が目に入りました。何度も来ているのに、そこに店があることすら今まで知らなかった。人間、自分に必要ないものは風景にすらならないのですね。

菜々緒氏の横で、20分間寝転がる。

店内では、とにかく寝まくりました。
等身大パネルの菜々緒氏が完璧なスタイルで微笑んでいるその横で、わたしはひたすら自分の背骨と静かに向き合っていました。

試したのは「ムアツXX」と「ムアツX」の、かため(コンフォート)とやわらかめ(クラウド)計4枚。他にお客さんがいなかったので、店員さんと雑談しながら、結局10分から20分は転がっていたと思います。

驚いたのは、寝返りです。

今までは腰が痛すぎて、一度腰を浮かせてから「よいしょ」と横を向いていたのに、ムアツはすんなり身体が動く。

「これだ」と身体が言いました。

ムアツマットレスXX Cloudのロゴタグとシックな側生地
▶︎ムアツXX(クラウド):「わたしの身体が選んだ、究極の『軸』。それがこの一枚でした」

30年使えるなら、1日20円。

選んだのは、最上位モデルの「ムアツXX」のクラウド(やわらかめ)。
昭和西川のムアツマットレスは、腰痛に悩む人が選ぶ寝具としてよく名前が出てくるシリーズです。

実は、腰痛持ちは「かため」がいいと思っていましたが、わたしの体重や体型を診断してもらうと、ふんわり包み込む「クラウド」が正解でした。

お値段、22万円。
正直、震えました。ただ、この日はちょうどボーナス支給日。
「今ならいけるかもしれない」という背中を押されるようなタイミングでした。

店員さんいわく、このムアツは正しく手入れ(三つ折りを入れ替える)すれば、30年もの長期間使えるのだとか。
10万円のマットレスを10年おきに買い換えるより、よっぽど賢い選択かもしれない。
こうして考えると、いつの間にか「高い買い物」ではなく「未来への投資」に変わっていました。

自分の身体を後回しにするのは、もう終わりにしよう。
そう決意して、レジへと向かったのでした。

家族で共有した「快適な睡眠」という戦果

カゴの中は、予想外のにぎやかさ

あったかシーツパットや、実店舗限定のムートンシートのプレゼント、そしてムアツクッションの特価。
気づけばカゴの中は、当初の予定より随分とにぎやかになっていました。
おまけに最上位モデルを選んだ特典として、22,000円のクーポンコードもいただけるというのです。

……ただし、条件があります。 「書類の申請」と「Lineの登録」。
これらこそ、わたしにとっての最大の山場でした。

決済の横で、母も参戦

手続きの合間にソファーの横で休憩する紙パックのおーいお茶とスマホ

お店のふかふかのソファーで、お茶とお菓子をただきながら「はぁ、やっと終わった……!」と一息ついたのも束の間。決済が完了したその横で、一部始終を見ていた母がぽつりと「やっぱりお母さんも」と購入を決め、さらに2週間後には父までもが「俺もムアツにする」と言い出し……。

結局、わたしはこの面倒な手続きを合計3回もこなす羽目になりました。

ムアツ申請マスター誕生

パスワードをすぐ忘れ、ログイン画面で立ち往生するのがいつものわたしです。
最初はパニックでしたが、2回、3回と繰り返すうちに、あら不思議。いつの間にかわたしは、ムアツの申請手続きマスターになっていました。

この3回の修行の末に手に入れた、数万円分の戦果。
面倒だからと放置せず、未来の自分に怒られないよう確実に回収してきました。

ちなみに、両親のムアツは彼らの100万円から。
わたしのムアツXXは、日々の暮らしの汗と結晶、つまり正真正銘の「自腹」です。
誰のお金で買ったにせよ、みんなで快適な睡眠を手に入れたことは、何よりの親孝行になった気がします。

「見て見ぬふり」をやめた、小さな決意

整えられた寝室のベッドとチェック柄のブランケット
▶︎ムアツXX:朝まで一度も起きずにぐっすり、という未来を買いました。

「整え」は、決して完璧な人だけのものではありません。
以前のわたしは、優雅で完璧で縁遠いイメージを抱いていました。けれど、両親から受け取った100万円を前にして、ふと思ったんです。これをただの「罪悪感」として箪笥の肥やしにしていたら、たぶん一生モヤモヤする。 だったら、ちゃんと暮らしの中で使っていこう。そう思いました。

自分の腰の痛みも、母の眠りの深さも。 それから、お金の居場所も。
結局、整えっていうのは、きれいに並べることじゃなくて、見て見ぬふりをやめることなのかもしれません。

この話、まだもう少し続きます。
次は、この100万円をどうやって住信SBIネット銀行という「お金の居場所」に整えたのか。
お金にも、ちゃんと居場所を作ってあげると、思っていたより安心するものだと知りました。

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