【ふるさと納税】消える小スプーンと、20年目の柳宗理

柳宗理のディナーナイフ2本を比較。上が新品(ふるさと納税返礼品)、下が20年愛用したもの。つや消しステンレスの質感の変化が見て取れる。

ふるさと納税。みなさんは計画的に活用できていますか? わたしはといえば、毎年、12月の足音が聞こえてからようやく「……はっ!」と覚醒するタイプです。2025年も例に漏れず、滑り込みのバタバタ劇。その結果、年明けのいま、我が家の玄関先は続々と届く返礼品のラッシュに沸いています。

今回のテーマは、「食材より、一生もの」

20年越しの「買い足し」問題と、新たな発見

嫁入り道具として選んだカトラリーは、柳宗理。理由はシンプル、「いつでも買い足せる、普遍的なデザインだから」……だったはずなのですが。 実は我が家、ディナーナイフが2本しかない状態で20年近く戦ってきました。百貨店のコーナーが縮小していくのを寂しく眺め、「ネットで買えばいいや」というズボラ心と忙しさの隙間に、買い足しのタイミングを何度も見失ってきたのです。

今回、20年ぶりに手元に届いた新品を手に取って、まず痺れたのがその「刻印」。 裏側に刻まれた「JAPAN」の文字。この潔いタイポグラフィが、道具としての品格を物語っていて、猛烈に格好いい。これだけで「良いものを選んだ」という満足感に包まれます。

さらに驚いたのが、その切れ味です。 新品のナイフのギザギザは驚くほど鋭く、肉に吸い込まれるようにサクサクと切れる。20年前の相棒も「よく切れる」と思っていたのですが、新品を使ってみるとその差は歴然。20年選手の風格も愛おしいけれど、新品の「仕事の鮮やかさ」には、ただただ脱帽するしかありませんでした。

柳宗理カトラリーの個包装を手で持っている様子。白い薄紙の袋には、青色で「Martian」のロゴがパターン状に印刷されている。
▶︎【ふるさと納税】 柳宗理デザイン ディナー 6本セット(新潟県燕市)

「麹生活」が教えてくれた、サイズ選びの真実

最近、麹生活をスタートさせたことで、スプーンの出番が激増しました。 以前、深く考えずにポチったコーヒースプーンは、実際に使ってみるとあまりに華奢で、わたしの生活には「小さすぎた」。 そこで今回、満を持してお迎えしたのが、一回り大きい「ティースプーン」

これです。このサイズ感。 指先に伝わる適度な厚みと、唇に触れる瞬間のなめらかさ。左が今回の返礼品「ティースプーン」、右が「コーヒースプーン」。たった数センチ、数ミリの差ですが、この差がカップに添えた時の佇まいを劇的に変えてくれます。この「使い分け」の楽しさを知ってしまうと、もう元には戻れません。

柳宗理のステンレス製スプーン2本の比較。左が新しく迎えたティースプーン(返礼品)、右がひと回り小さいコーヒースプーン。木製のボードに乗せられた写真。
▶︎【ふるさと納税】柳宗理デザイン ティースプーン・ヒメフーク10本セット(新潟県燕市)

【要注意】2025年10月、制度は「シビア」な新局面へ

ここで少し、制度の話を。 ご存知の方も多いとは思いますが、ふるさと納税は2025年10月に大きな転換点を迎えました。そう、「仲介サイトによるポイント付与の全面禁止」です。 わたしが駆け込んだ12月は、当然ながらこの新ルールの真っ只中。かつての「ポイントざくざく」という甘い蜜はもう、そこにはありません。

間に合わなかったポイントへの未練がゼロかと言えば嘘になりますが、制度が変わった以上、戦い方を変えるしかありません。今はポイントの多慮ではなく、「クレジットカード自体の決済ポイント」を確実に拾いつつ、返礼品そのものの質をシビアに見極める。これこそが、令和のふるさと納税の歩き方なのだと痛感しています。

消えるスプーン、そして一生ものとの添い遂げ

黒いギフトボックスに整然と並んだ柳宗理のカトラリーセット。ナイフ、フォーク、スプーンがそれぞれペアで、Martianのロゴ入り個包装に包まれている。
▶︎【ふるさと納税】柳宗理デザイン ティースプーン・ヒメフーク10本セット(新潟県燕市)

ところで。 「小さなスプーン」って、なぜあんなに忽然と姿を消すのでしょう。わたしだけでしょうか? 引き出しの神隠しにあったかのように、いつの間にか行方不明になる彼らを、今度こそ大事に、大事に使い抜きたい。

2025年、わたしのふるさと納税は「消えない一生もの」を軸に回りました。新潟県燕市の職人技、そして「Martian」のロゴが輝くこのプロダクトを、次の世代へ繋ぐまで。 柳宗理の他にも、選び抜いた返礼品たちが控えています。続きはまた、棚のすみから。

棚子の愛用品



▶︎【ふるさと納税】 柳宗理デザイン ディナー 6本セット(新潟県燕市)
ディナースプーンとディナーフォークは実家へお嫁入しました。



▶︎【ふるさと納税】柳宗理デザイン ティースプーン・ヒメフーク10本セット(新潟県燕市)
ヒメフォークはぜんぜんなくならないんだよな。なんでだろ?
箱もかわいいので、贈答用にしても喜ばれそう。